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見逃しちゃダメ!糖尿病の初期症状

糖尿病とは

糖尿病とは、「インスリンの作用が十分でないため、ブドウ糖(以下「糖」)が有効に使われずに血糖値が普段より高くなっている状態」と定義されます。

インスリンは、すい臓で作られるホルモンです。食事によって血液中の糖が増えると、すい臓からインスリンが分泌され、その働きにより糖は筋肉などの細胞へ送り込まれ、エネルギーとして利用されます。このようにインスリンには、血糖値を調整する働きがあるのです。
しかし、様々な要因からインスリンの働きが低下し、糖をうまく利用できなくなり、血液中の糖が必要以上に増えることにより血糖値が上昇し、糖尿病を発症してしまうのです。

そして、発症してもなかなか気がつきにくく、その間に病気が進行してしまうことが多いです。最終的にさまざまな合併症(神経・目・腎臓の障害など)を引き起こし、壊疽(えそ)による足切断、失明、人工透析、また脳卒中や心筋梗塞になる危険があります。

糖尿病は、放置し続けていると命に関わる病気です。早期の発見・治療が何よりも大事ですが、自覚症状があっても糖尿病の症状だと気がつかないことが、この病気の落とし穴です。
そこで今回は、糖尿病の初期に出てくる可能性が高い、血糖値が高い事による症状についてご紹介します。

糖尿病の初期症状

1.皮膚の乾燥
皮膚の下には血管が走っています。その血管中に糖分がたくさんある場合、浸透圧で皮膚の水分を血管中に引き込む作用があります。なので血糖値が高いと、皮膚の水分が血管に取られてしまい、皮膚が乾燥しやすくなるのです。そして皮膚が乾燥すると、乾燥性皮膚炎になり、痒みが出る場合もあります。また、痒みが出る原因は皮膚の水分不足以外にもあります。糖尿病による神経障害、そして糖尿病で腎臓が悪くなり、尿から毒素が出せなくなることによる痒みもあります。

2.免疫力の低下
高血糖では細い血管の血流が悪くなり、酸素や栄養が十分に行き渡らず、細胞の働きが低下したり、白血球が感染部位にたどり着きにくくなり、さまざまな感染症にかかりやすくなります。糖尿病の方がかかりやすい感染症は、尿路感染症(膀胱炎など)、呼吸器感染症(風邪、インフルエンザ、肺炎など)、皮膚の感染症(カンジダ症、水虫など)、歯周病などです。「最近、感染症にかかりやすい/体調を崩しやすい」、そして「なかなか治らない」などの場合、糖尿病のサインかもしれません。

3.頻尿・喉の渇き
これらの症状は特に血糖値が急上昇した時に出やすい症状です。糖尿病を発症する前でも、血糖値が一気に上がる方は、初期症状として出る場合があります。
糖尿病と頻尿の関係ですが、血糖値が正常範囲を大幅に上回ってくると、尿に糖が漏れ出します。糖は浸透圧を生ずるので、尿に水分がたくさん引き込まれるため尿量が増えるのです。そうなると体内は脱水傾向となるため、のどが渇くようになり飲水量が増えるので、いっそう尿量が増えるという悪循環に陥ります。

早く気づく方法

糖尿病になる前に早期に発見する方法は、ズバリ「検診を受ける」ことです。
糖尿病予備軍もしくは糖尿病の疑いのある方の場合、一般的な検診で分かる血糖値=「空腹時血糖値」だけでなく、「食後血糖値」も調べてもらうことがポイントです。糖尿病になる手前の段階では、普段は血糖値が正常なのですが、食後血糖値が高いという徴候が見られることが多いです。そのため、通常の検診で行われる空腹時血糖値では異常なしと判断され、食後高血糖は見逃がされてしまいます。それゆえ、食後高血糖は「隠れ糖尿病」と呼ばれるようになりました。気づかないうちに、重度の糖尿病に進行してしまう危険が潜んでいるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
高い血糖値が体に悪い影響を及ぼす前に早く発見し、生活習慣の改善や治療をすることが大切です。
定期的に検診を受けて、糖尿病や糖尿病の予兆を早く見つけましょう。

【参考・出典】
・公益社団法人 日本糖尿病協会HP:https://www.nittokyo.or.jp/
・一般社団法人日本糖尿病学会HP:https://www.jds.or.jp/
・国立国際医療研究センター/糖尿病情報センターHP:https://dmic.ncgm.go.jp/

更新日:2024年7月12日

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