シルバーギアシルバーギア

はたらく、ずっと輝く。

メニューを閉じる

メニュー

みんなのシルバーひろば

50歳を過ぎたら考えよう! 帯状疱疹ワクチン

出典:illust AC

帯状疱疹には、予防するワクチンがあります

帯状疱疹は皮膚の病気であり、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現します。加齢に伴って発症率が高くなりますが、特に50歳以上になると発症率が急増し、80歳までに約3人に1人が発症するとされています。(引用元:Shiraki K. et al.: Open Forum Infect Dis. 4(1), ofx007, 2017)
※帯状疱疹の発症原因・症状などについては、みんなのシルバーひろば内の関連記事「50歳を過ぎたら要注意! 帯状疱疹」に記載していますので、併せてお読みください。

予防としては、バランスの良い食事・適度な運動・十分な睡眠・ストレス解消などを心がけることが大切です。さらに50歳以上の方は、ワクチン接種で発症予防・重症化予防が期待できるとされています。帯状疱疹ワクチンとはどのようなものなのか、詳しく説明していきます。

帯状疱疹ワクチンの種類

現在日本では帯状疱疹を予防するために2種類のワクチンがあります。

<水痘ワクチン>
2016年に認可されたワクチンで、水痘・帯状疱疹ウイルスを弱らせ病原性をなくし、乾燥凍結させたもの。

<シングリックス>
2020年に認可されたワクチンで、病原性をなくし、ウイルスの一部のみを使用したもの。

2つのワクチンは、摂取回数・効果・費用などで、どのような違いがあるのでしょうか。

水痘ワクチンとシングリックスの比較

水痘ワクチンとシングリックスの違いを項目別に比較していきます。

【種類】
●水痘ワクチン:生ワクチン  
◎シングリックス:不活化ワクチン

【対象者】
●水痘ワクチン:50歳以上 
◎シングリックス:50歳以上

【接種回数・接種方法】
●水痘ワクチン:1回/皮下注射 
◎シングリックス:2回/筋肉注射(2回目は2ヶ月後)

【発症予防効果】
●水痘ワクチン:69.8%  
◎シングリックス:96.6%

【持続性】
●水痘ワクチン:5年程度  
◎シングリックス:9年以上

【費用】
●水痘ワクチン:1万円程度  
◎シングリックス:4万円以上(2回で)

※厚生労働省ワクチン分科会資料、ワクチン取扱説明書、添付文書より
(費用は区市町村の補助なしの場合/発症予防効果は50歳~59歳に対する効果)

帯状疱疹ワクチン予防接種費用の助成について

帯状疱疹ワクチンは、現状、保険適用はなく、任意接種に位置づけられているため、接種料金は全額自己負担となりますが、区市町村によっては、接種費用の助成を行っているところもあります。

<東京都の場合>
2023年度より帯状疱疹ワクチンの接種費を助成する区市町村への補助事業を実施しています。任意接種でかかった経費に対する都の補助額は、水痘ワクチンの場合は1回につき5,000円(1回のみ)、 シングリックスの場合は1回につき10,000円(2回まで)を上限としています。
但し、区市町村ごとで助成開始時期が異なっており、既に行っているところもありますが、2023年中に開始予定のところ、開始時期について未定(未発表)のところ、と様々です。

ご自身の住んでいらっしゃる区市町村の状況はどうでしょうか。一度、区市町村のホームページで確認してみてください。

まとめ

ワクチン接種は帯状疱疹を発症させないための有効な手段のひとつですが、発症を完全に防ぐものではありません。また、メリット(発症予防効果など)もあれば、デメリット(副反応・費用の自己負担など)もあります。50歳以上の方は、ご自身の健康状態・ライフスタイルなどから、ワクチン接種について考えてみてはいかがでしょうか。そして、接種にあたっては医師とご相談ください。

【参考】
東京都福祉保健局HP:帯状疱疹と帯状疱疹ワクチンについて
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/taijouhoushin.html

更新日:2023年6月9日

「みんなのシルバーひろば」では皆さんのご意見・ご要望をお待ちしております!
ご意見・ご要望は、以下の「銀のたまご意見箱」よりお送り頂けます。
「あれが気になる」「これについて教えて」など、どんな事でも構いませんので是非お声を聞かせて下さい!

検索

上に戻る