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みんなのシルバーひろば

シニア世代のペット事情ついて

出典:写真AC

皆さんはペットを飼ったことはありますか?
街を歩けば、多くの人が犬や猫の散歩をしている場面が見られますが、
小さい頃に家庭で飼っていたり、または大人になってから飼ったりと
今までに一度はペットを飼ったことがあるという人が多いのではないでしょうか。

内閣府の統計によると、2036年には日本の人口の3人に1人が
65歳以上となる見通しになっているそうです。

一方でペット市場については、犬・猫合算での飼育頭数は減少傾向に
ありますが、市場規模全体としては微増の傾向にあります。

シニア世代の方の中にも、「ペットを飼ってみたい」と思い、
検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ペットとシニアを取り巻く現状や課題についてお話しようと思います。

「犬・猫」の飼育率や現状について

一般社団法人 ペットフード協会が発表した「全国犬猫飼育実態調査」によると、
犬の飼育率は減少傾向が続いていますが、猫の飼育率はゆるやかに
増加しており、特に60~70代の単身女性や、20~30代の子供がいる既婚男性
で高い傾向が見られています。

こうしたことも踏まえると、平均寿命や健康寿命が共に伸び、
人生100年時代と言われている今の時代にペットを家族として
迎え入れたいと思うシニア世代が増えていく可能性は十分にあります。

「ペットとの共生推進協議会」発行資料によると、
65歳以上のシニア世代において、ペット飼育の効用に関するアンケート調査では、

「情緒が安定するようになった」
「寂しく思うことがなくなった」
「ストレスを抱えることがなくなった」

など、
精神面での安定を実感している方の割合が多くなっています。

名前を呼んだり一緒に遊んだり、眠ったりすることが
コミュニケーションにつながり、シニア世代の単身者の方が感じている
「孤独感」を和らげたり、ペットの世話をすることによる運動量の増加や、
自身の通院回数が減少したりと、体にも心にもたくさんのメリットが見られます。

また、散歩中に出会う人々との挨拶や、ちょっとした会話が生まれることで
人と人とのコミュケーションにもつながります。
他にも、ペットをなでたり抱いたりすることで脳が活性化し、
認知症の予防にもなるとも言われています。

シニアの方がペットを迎える場合の課題について

一方で、実際にペットを飼うにはネックとなる課題もあります。
そのひとつの原因として、ペットの高齢化・長寿命化があげられます。

ペットが高齢になると、人間と同様に介護が必要になる場合も多くなり、
高齢の飼い主側にも不測の事態が生じる可能性を見据える必要があり、
未来への備えができるかが課題となっています。

認知症に限らず病気やケガによって介護が必要になった場合や、
入院・入所を余儀なくされた場合、飼育者よりもペットが長生きをした場合など、
高齢のペットだけが取り残されてしまうリスクが考えられます。

ペットの長寿命化は飼い主にとって喜ばしい事である一方、
ペットを亡くしたときの精神的なダメージが強く生じてしまうリスクも増えています。
飼い主によってはうつなどの精神症状が出てしまったり、
身体的な疾病に発展してしまったりするケースもあり、
ペットロス問題も大きな課題のひとつとなっています。

アイペット損害保険株式会社が実施したアンケート調査によると、
このペットロスを癒すきっかけとして一番多かったのは
新しいペットを飼うことという結果が出ていますが、
新しいペットの面倒を生涯見切ることを考慮すると、
この選択肢は現実的でないケースもあるかもしれません。

ペットの健康寿命を伸ばすためには、
「老犬(老描)ホーム」や「ペットシッター」サービス(老犬(老描)ホームのような
中長期的に高齢ペットを預かり介護を代行してもらえる施設)もあります。

老犬ケア「老犬ホーム利用状況調査」によると、
老犬ホームの入居頭数は増加傾向にあり、ニーズの高まりがうかがえます。

ペットと関わるさまざまな選択肢

ペットとの関わる方法として、「飼育する」だけに留まるわけではなく
保護された犬・猫たちが人馴れでき、新たな譲渡先に滞りなく受け渡せるよう、
一時的に預かりケアをする「預かりボランティア」という選択肢もあります。

ペットの入手先として、ペットショップで購入したり、野良猫を拾ったという人が
多いかと思いますが、「愛護団体(シェルター)」の存在はご存じでしょうか?

ペットショップ等から子犬・子猫を迎えた場合、10年以上の長い寿命期間を
共にすることになるため、シニア世代こそ、保護動物たちと向き合い、
ライフスタイルや家族構成に合う新たな家族の迎え入れを
検討する機会があってもよいのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか。
上記のようなサービスをうまく活用しながら、
新しく家族を迎え入れることで生活に癒しや安らぎをもたらし、健康にも良い影響が
見られてより毎日を楽しく過ごせるのではないでしょうか?

ペットを迎え入れる際の参考にしてみてくださいね。

【参考】
シニアDXラボ
https://ostance.com/lab/report/3/?hm_ct=a1aae81381a7f3d8a37633a100985d50&hm_cv=2a5f381c0959ca4c5a1562e79e9794b4&hm_cs=205972737262d0cbfed2ae51.58223280&hm_mid=m1ooo&hm_id=m1ooo&hm_h=a19.hm-f.jp

更新日:2023年5月19日

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