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みんなのシルバーひろば

孫ブルー(まごぶるー)

「孫ブルー」とはどんなもの?

世間一般では、“おじいちゃん・おばあちゃんは孫を可愛がるもの”というイメージが定着しています。
そのため、毎年お盆休みや年末年始に帰省するという方は、「両親・義両親を喜ばせたいから」という理由で帰る人も少なくないでしょう。また、自分だけでは子育てが大変だからと両親・義両親と一緒に住む人もいますが、その根底には「向こうも多少はうれしいはず」という意識が少なからずあるのではないでしょうか。(筆者自身も幼いころ、学校の長期休暇の際は祖父母の家に預けられていました。)しかし、価値観が多様化した現代では“孫の誕生”は必ずしも嬉しいものではなく、むしろ気持ちが落ち込んでしまう人もいると言われています。この感情を「孫ブルー」といいます。

シルバー世代の本音は...

・自分の子供の面倒は自分でみるのが当たり前
・孫は可愛いけれど、お世話まではしたくない
・泣かれるのが面倒
・自分の趣味を楽しみたい
・出費がかさむ
孫は確かに可愛いですが、内心このように思ってる方も多いのではないでしょうか。

しかし世の中の風潮は...

第一生命経済研究所主任研究員の北村安樹子さんが2014年、全国の55~74歳の孫がいる男女に実施した調査では、「子育ては、祖父母を頼らず、親自身で行うべきだ」と考えている祖父母が約8割もいました。それに対し、「孫の世話は大変だが、娘や息子のためには引き受けるべきだ」と考えている祖父母は約7割もいました。この2つの質問を合わせ、「本来は親自身で行うべきだが、祖父母は引き受けるべきだ」と考える祖父母は、過半数となりました。笑顔で孫を預かっていますが、祖父母はこんな複雑な思いを抱えているのでしょう。
共働きが増え、子育てのサポートを祖父母世代に頼るケースは少なくありません。育児を手伝う祖父を「イクジイ」と呼ぶ新語も生まれました。「孫育てこそ余生の幸せ」、「高齢者の活用」と決めつけられ、当たり前とされている世の中では、祖父母の自己犠牲に気づいている人がどれだけいるでしょうか?そうした世の中の風潮が、孫の面倒を見る事を断れなくしているのだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。孫の面倒を見ることを、最初のうちは「孫かわいさ」で頑張るものの、次第に「いつまで続くのだろう」、「そろそろやめたい」と負担に感じ始める祖父母が多いそうです。そうならないためには、「面倒を見る時間は1日3時間まで」といったルールを決めたり、「実家を訪問する際は、事前にメールで都合を聞いたうえで来る」など、自分の都合を優先させることが大切だそうです。ちょっとずつ実践してみてはいかがでしょうか。

【参考】
 *第一生命経済研究所  Via group.dai-ichi-life.co.jp
 *エンタメニュースの知恵袋 https://sukini164.com/magoblue-4787
 *TRILL https://trilltrill.jp/articles/756106
 *visiomire.com http://visiomire.com/senior-generation-heart-cry-grandson-tired-grandchild-blue-spread/

更新日:2020年9月25日

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