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みんなのシルバーひろば

夜景おじさん~被写体になったおじさん達~

おじさん×夜景を撮影する異色の写真家

夜景をバックに笑ったり、照れたり、すましたり。ごく普通のおじさんを夜景と組み合わせて撮影する異色の写真家がいます。若い美男美女の写真にはない、年輪を感じさせる様々な表情が見る人を引き付けています。

撮影するおじさんに対する写真家独自の5つの条件

・年齢は50歳以上
・イケメンはNG
・自分から「撮ってほしい」と言わない人
・前日の散髪は禁止
・かわいげがある人

照れながらも一生懸命やってくれたり、どこかちょっとかっこつけたい気持ちも残っている、そんな表情を撮りたいためだそうです。

「夜景おじさん」を通じて、おじさんを見る目を変えてほしい

写真家曰く、
「おじさんというだけで、気持ち悪いとかネガティブに見ないでほしいと思います。もう少し受け手側が大きな器で見れば、面白さや楽しさが見えてくるはずです。」
「今は自分の住む都心が中心ですが、今後は日本全国で夜景おじさんを撮りたい。その地域ならではの表情のおじさんがいるはず。『田舎なんてネオンもないよ』と言われてますが、それでいいんです。あくまで主役はおじさんなので。」

固定観念をぶち壊す

「おじさん」というワードを聞くと、ポジティブな印象を持つ方はどれくらいいるのでしょうか。筆者も「おじさんと夜景の写真が、なぜ多くの人を魅了するのか」不思議に思い、この写真家がインターネットに掲載している、夜景をバックにした様々なおじさん達の写真を見てみました。そこには哀愁や悲壮感とは無縁の、かわいらしさを感じる「おじさん」たちの写真がありました。おじさんに「かわいらしさ」を感じたのは、初めてです。新しい視点を持つことができました。

先入観で正しい・正しくない、こうだ・こうじゃないと思い込んでいることは少なくありません。やりたい仕事、向いている仕事、職場の人間関係等、見えていなかったものが見えてきたり、固定観念を壊すのに、「夜景おじさん」を見れば、いいきっかけになるかもしれませんね。

引用元:日経MJ 2020年4月17日(金)号

更新日:2020年5月15日

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