「免疫力」で病気になりにくい体づくり（第5回／全7回）

～いつもの習慣をちょっと変えるだけでＯＫ♪～

免疫と聞くと、細菌やウイルスから体を守ってくれるというイメージをもっている方が多いかもしれません。確かにそれも正しいのですが、最近の研究によれば、がん・高血圧・糖尿病・うつ・認知症をはじめ、ありとあらゆる病気の発症にも免疫が関わっていることがわかってきました。つまり、免疫力を高めることで、大半の病気を予防し、さらには改善することができるというわけでです。
免疫力を高めるといっても、特別なことをする必要はありません。毎日の食事や生活習慣を少し見直すだけで、誰にでも簡単に高めることができるのです。さあ、さっそく今日から免疫力アップ生活を始めて、病気知らずの健康な体を手に入れましょう。

＜免疫力を高めるのはどっち？＞

今回より、免疫力を高める様々な行動・生活習慣について、Q&A方式で紹介していきます。

＜Q1．ヨーグルトを食べるなら？／「夜」VS「朝」＞

→A．発行食品は「夜」食べよう！
免疫力アップのカギは活発な腸の働き。腸がせっせと働くゴールデンタイムは22時から翌日の2時なので、この時間帯に合わせて乳酸菌などの発酵食品を摂取することで、寝ている間に腸内環境を整えることができます。つまり、ヨーグルトは夜食べるほうが効果的だといえるでしょう。

＜Q2．朝の歯磨きは？／「起床直後」VS「朝食後」＞

→A．「起床直後」に磨こう！
朝起きたときに、口の中がネバネバしたり、口臭がきつかったりするのは、寝ている間に口の中の菌が増殖しているため。そんな状態で朝食を食べれば、大量の口腔内細菌をそのまま飲み込むことに。それが腸まで達すると腸内細菌叢（ちょうないさいきんそう／腸内の細菌・微生物で形成される生態系のこと）が乱れ、免疫の異常反応が起こる恐れがあるので、歯は起きてすぐに磨きましょう。

＜Q3．のどが渇いた時に飲むなら？／「アイスコーヒー」VS「緑茶」＞

→A．「緑茶」には免疫力向上成分がたっぷり！
緑茶の渋み成分であるカテキンには、細菌やウイルスを退治する強い殺菌効果があります。同時に抗酸化作用があるので、体の免疫力を高めるには理想的な飲み物だといえます。また、体の冷えは免疫力を低下させることがわかっているので、同じ緑茶でも、できればできれば温かいものを選びましょう。

＜まとめ＞

朝起きて、まずは口の中をきれいにしてから、水を飲みましょう。免疫力アップ生活は一日の始まりからですね！次回（第6回）は、免疫力を高める「運動のし方」・「風邪の治し方」などについてです。

引用元：PHP研究所「からだスマイル」2020年3月号より

更新日：2020年4月17日