
「ならわし卒業」|~昔の常識に縛られず関係性を見直していく時代へ~
出典:AI生成
「ならわし卒業」とは?義務というわけではなく「前向きに手放す」という考え方
皆さんは、「ならわし卒業」という言葉を聞いたことがありますか?
「ならわし卒業」とは、長い間続けてきた慣習や習わし、形式をただやめるのではなく、
「これからの人生に合うかどうか」 を基準に一度見直し、前向きな意味合いとして
手放していく生き方のことを指します。
今回はこの「ならわし卒業」についてご紹介をさせて頂きます。
「ならわしをやめる」と聞くと、「冷たい」「寂しい」 「距離を置く」といったようなマイナスの
印象を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年若い世代で広まりつつあるいわゆる、「キャンセルカルチャー」は
「社会規範を拒絶する動き」のように見られることもありますが、
シニアの「ならわし卒業」はそれとは少し異なっています。
それは、人生後半の価値観のアップデートであり、
・精神的な負担を減らす
・経済的な負担を減らす
・家族に迷惑をかけない
人のためではなく自分のために選択するといった目的のある判断でもあります。
「ならわし卒業」が広がりつつあり背景には、時代の変化以上に、
価値観・生活環境の変化があります。
昔は、老後は仕事を退職して静かに暮らすというのが一般的でした。
しかし現代では、70代でも働いたり色々と学んだり等、
第二の人生の充実させる人が年々増加しています。
そんな中で、「今まで当たり前だった習慣」が、ある時負担になることに気づく人が増えてきたのです。
「ならわし卒業」は、「自分自身の幸福のために時間を使う」という生き方へ
シフトしていくための一歩と言えるのではないしょうか。
年賀状・お中元・墓じまいなどの代表的な「●●じまい」をご紹介…その背景と本音とは?
「ならわし卒業」の象徴として語られているのが、いわゆる 「●●じまい」 です。
最近特に増えているのは、次の3つです。
【年賀状じまい】
年賀状は、今のようにSNSやスマホが普及していなかった時代に、
年に一度の安否確認も兼ねた大切なコミュニケーションツールとなっていました。
しかし今ではスマホ等でのやり取りのほうがより近くに感じられることも増えました。
また、年齢を重ねていくにつれ、年賀状の作成が体力的にも負担になるため、
70歳などの節目などで「年賀状じまい」の手紙を送り、年賀状じまいをする方も増えてきています。
【お中元・お歳暮じまい】
「昔からずっとお世話になっているから」「毎年の慣習だから」という理由もあり
今まで変わらず続けてきたという方も多い贈答文化ですが、近年は
・相手の住所が変わってしまっている
・相手の好みが分からない
・気を遣わせてしまうのではないかと心配になる
・贈答が複数になってくると金銭的な負担が増えてくる
上記のような理由により「喜んでほしい」という気持ちよりも義務感の方が
勝っていることに気づくケースが増えてきており、お互いにとって優しい判断として
現在見直されはじめています。
【家族の未来を見据えた墓じまい・仏壇じまい】
昔から墓や仏壇は、家の継承が前提の文化となっていました。
しかし、子どもが遠方に住んでいたり、実家を手放す可能性がある、等の様々な理由から、
「子どもや孫に負担をかけたくない」という判断で進められることが増加しています。
これは決して「慣習を否定するため」ではなく、「未来の自分と家族のために選択する」
という姿勢であり、より柔軟なコミュニケーションへの変化と言えるでしょう。
「ならわし卒業」という言葉を聞くと、「疎遠になってしまうのでは?」
等、マイナスのイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際「ならわしを手放した人」の大半は「縁を切るわけではなく、今までと
つながり方が変化しただけ」と感じています。
年賀状や贈答などでのやり取りが減っても、必要な時に声を掛け合ったり、
体調を心配したり、お互いの近況を教え合うといった関係は、形が変わっても続いていきます。
関係を壊さずにならわしを卒業するための3つの工夫とは?
「ならわしをやめます」と相手に伝えることは、時に慎重さが必要となります。
特に長年やり取りがある相手ほど、突然中断を伝えることで
誤解が生じてしまうこともあるので、注意が必要です。
ここでは関係を壊すことなく、あくまで前向きな意図を相手に伝えていく
ための3つの工夫をご紹介させて頂きます。
【ストレートに「やめます」ではなく 「見直します」と伝える】
「やめる」というワードは、相手にショックを与える場合もあります。
そこでオススメしたいのが、「これからは別の形で挨拶をしたい」
「お互い負担のないやり方で交流を続けていきたい」「会って直接近況を伝えたい」
という 「これからも続けていきたいという意志」が感じられる表現です。
【伝えるタイミングを配慮する】
いきなる相手に伝えるとと驚かれてしまう場合もあるため、
下記のような「節目」に合わせていくことで、相手に納得して貰いやすくなります。
・年齢の節目(65歳、70歳…など)
・退職や転居等の節目
・家の整理や生前の整理をする節目
・家族構成の変化による節目
【代替案を添えて伝えてみる】
ただ「やめます」と伝えるのではなく、「今後のつながり方の提案」 をすると
安心して貰いやすくなります。
・連絡先を聞き携帯などでのやり取りを提案する
・季節の写真などをお互いに送り合う
・年の暮れには寒中見舞いだけを添えてみる
つまり、あくまで「手放すのは慣習であり、あなたとの縁ではない」
という意思表示をしていくことが大切です。
相手への負担や距離感を整えていくことで、今までより自然に、温かくつながり
直すことができるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今までの慣習を見直していくという行為は、何かを減らすのではなく、
自分に意味のあることを逆に増やしていくための整理と言えます。
そしてその整理が、現代のシニアの働き方や社会への参加、趣味、家族との関係性、
人生の次のステージを支えていく土台にもなります。
あなたも一度「ならわし卒業」について考えてみませんか?
【参考】
シニア世代の新たな価値観「ならわし卒業」|昔の常識に縛られず関係性を再構築する時代へ
https://career65.net/article/2025/12/12/1867/
更新日:2026年4月24日
「みんなのシルバーひろば」では皆さんのご意見・ご要望をお待ちしております!
ご意見・ご要望は、以下の「銀のたまご意見箱」よりお送り頂けます。
「あれが気になる」「これについて教えて」など、どんな事でも構いませんので是非お声を聞かせて下さい!
シルバーギア







