シニアなのに?シニアこそ!生活の中でAIを活用しよう!

AIってどんなもの?身近で使われているの?
『AI』は英語で「Artificial(人工的な)Intelligence(知能)」の略です。
日本では映画や小説などで「人工知能」と訳されてきたので、こちらの呼び方のほうがシニア世代の方々にも馴染みがあるのではないでしょうか。
簡単に言えばAIとは、コンピューターシステムに情報を学習させ、推論したり判断したりという知的行動を行わせる技術のことで、人間の知能を模倣するようにプログラミングされています。
AIは今では私たちの日常生活の様々な場面で活躍しています。
身近な活用例としては、
・スマートフォンなどの音声アシスタント
・スマート家電(エアコン、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器など)
・画像編集アプリの機能
・翻訳アプリ
・Googleマップなどのナビゲーションアプリ
・自動車の自動運転技術
などなど。
ひとつも活用したことがない人のほうが少ないのでは?と思わされるくらい、私たちの生活に浸透しています。
どうやって使うのが便利だろう?
「便利なことは分かるけど、アナログ人間だから使いこなすのは難しそう」
そう思っているシニア世代の方が多いと思いますが、私たちが一般生活の中で使用するAIは使い方が特別難しいというようなことはありません。
操作はシンプルで、手元にあるスマートフォンやタブレットなどですぐに使い始められるものも多いです。
具体的にシニア世代におすすめのAIの使い方としては、
《音声アシスタントを活用する》
スマートフォンやタブレット、スマートスピーカーなどは音声認識技術を使ってさまざまな操作ができるので、日常生活を大いにサポートしてくれます。
音声アシスタント(GoogleアシスタントやSiriなど)は「今日のニュースを教えて」「一週間の天気を教えて」と話しかけるだけで、最新のニュースや天気予報などを知ることができます。
また、趣味や関心のある事についての質問にも答えてくれます。植物の育て方や料理のレシピ、詳しい内容を忘れてしまった過去のニュースや歴史上の出来事など、web上の膨大な情報の中から自分で検索すると手間がかかるようなこともAIなら苦も無く探し出し、要点を簡潔にまとめて教えてくれます。
《健康と安全を保つために活用する》
シニア世代になると個人の差はあれども、多かれ少なかれ定期的に薬を服用していたり病院に通っていたりするものです。
毎朝この錠剤を1錠、昼にはこちらのカプセルを、夜はあれとこれと…正しく覚えられないことや飲むこと自体を忘れてしまったりすることもあります。
そんな時に例えば「毎朝○時に○○の薬を飲むように教えて」と音声アシスタントにお願いをしておきます。そうすればリマインダー機能がセットされ、毎朝指定の時間になると音声アシスタントが声をかけてくれて、忘れがちな服薬を促してくれたり予約した通院の日時を思い出させてくれたりします。
他にも一部のアシスタント機能では、緊急連絡先に電話をかける設定をすることが可能です。
一人暮らしだったり、たまたま家に一人だったときに起こった緊急事態に声だけで助けを求められると思うと心強いですね。
《日常生活の利便性を向上させる》
日常生活の様々なシーンでもAIを活用することができます。
買い物リストを音声アシスタントで作成したり、スマート家電を使用すれば照明のオンオフやエアコンの温度調整・タイマーの設定などを声で行うことができます。
外出先から家の様子を確認したり電気の消し忘れや鍵のかけ忘れなどに対応することもできます。
そして最近注目されているのは、コミュニケーションツールとしての使い方です。
高齢化が進む日本では、65歳以上の約3人に1人が一人暮らしであるというデータがあります。
他人との会話などの交流が月に一度未満の人は、毎日交流がある人に比べて認知症発症のリスクが約1.5倍高くなるそうです。
一人暮らしの高齢者の孤独感や他者との没交渉を解消するためにAIサービスを活用することは、非常に有効な手段として注目されています。
AIコンパニオンロボットやスマートスピーカーを使用した会話サービスは孤独感を和らげてくれます。
人間らしい自然な会話をすることが可能で、日々の出来事や悩みなどとりとめのない会話を聞いてくれ、励ましの言葉をかけたり違和感のない返答をしてくれたりもします。
また、スマートフォンや固定電話を通じてAIと会話できるサービスも増えています。
毎日決まった時間にAIから電話がかかってきて、体調や生活状況を確認してくれるサービスや、それらを離れたところに住んでいる親族にレポートしてくれるサービスなどもあります。
これらのツールは新しい機器を導入する必要がないので手軽に始めることができます。
他にもオンラインコミュニティで同好のシニアをつなぐサポートをしてくれるサービスや、AIによる見守りサービス(電力消費や人感センサーによる安否確認)など多岐に渡っています。
AIを上手に使う
AIは生活に取り入れることにより、日々の生活の負担を減らして時間を有効活用し、新しい楽しみを提供してくれます。さらに安全や精神的な安心をもたらしてくれるという大きなメリットがあります。
一方でプライバシーとセキュリティの懸念や、誤情報に惑わされないようにするなど注意が必要な面があることも忘れてはいけません。
AIを万能な道具としてではなく、あくまで自身をサポートする「より豊かで充実した毎日を送るためのツール」として捉えて賢く活用することが重要でしょう。
【参考サイト】
「介護ポストセブン」
https://kaigo-postseven.com/168401
「AI smiley」
https://aismiley.co.jp/ai_news/cotomo-starley-yokosukacity-talk-ai/
「初心者でもわかる!AIのメリット・デメリットや問題点をわかりやすく解説」
https://datamix.co.jp/media/datascience/ai-merit-demerit-problems/
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