水分補給と健康~水を飲むメリット~

出典:ACワークス
◆はじめに
「水をたくさん飲むと健康に良い」という話はよく聞きます。
そのため、普段から意識的に水を飲む方も多いと思いますが、
水分補給のメリットまでは深く考えず飲んでいる人もいるのではないでしょうか。
人間の身体は約60%の水分で出来ています。
この水分で体内の酸素や栄養素を運びます。さらに、体温の維持、老廃物の排出にも必要な役割を担います。
それだけでも「水を飲むことは健康に良い」というのはイメージできるのではないでしょうか。
今回は水を飲むメリットや、1日に必要な量、
なぜ水分補給には「水」が適している理由をご紹介します。
◆水を飲むメリット~体にもたらす効果~
水を飲むことで得られる健康や美容効果をいくつかご紹介します。
*血流改善
血液は、全身に酸素や栄養を届けるだけでなく、老廃物や余分な物質を体外へ排出する役割も果たします。
十分な水分を摂取することで血液が本来の機能をスムーズに果たし、体内のバランスを健やかに保つことができます。
*アンチエイジング(美肌効果)
年齢を重ねるごとに細胞内の水分量は低下していきます。そのため、水分量を補い体内から潤すことで
「肌荒れ」「小じわ」「くすみ」「クマ」などの防止に繋がります。若々しい身体を保つためには、水分は必要不可欠です。
*便秘解消
便秘は水分不足により便が硬くなっている状態です。
そのため、身体に水分を十分に補給してあげることで便秘解消に繋がり、代謝が落ちて腸の動きが弱っていたとしても、
水分を含んだ柔らかい便であれば排泄できる可能性が高いでしょう。
*代謝アップ
血行を促進し、全身に酸素や栄養素を効率よく届ける助けになります。
その結果、細胞が活発になり代謝が高まることで体内のエネルギー消費が増え、
カロリーの消費量も自然とアップします。
*リラックス効果
体内へのメリットだけではなく、心を穏やかにする力があるともいわれています。
水に含まれるミネラルやマグネシウム、カルシウムは体をリラックスさせる働きがあるとされています。
気温にもよりますが、温かい水を飲むと、よりリラックス感が増すでしょう。
お手洗いが近くなることを気にして水分をあまり取らない人がいますが、
体内の水分量60%の内、2~5%減少するだけで、脱水症状や熱中症の症状が現れ始め、
水分量が20%不足してしまうと、”心筋梗塞””脳梗塞”など命を落とす危険性も出てくるため気を付けましょう。
◆水の正しい飲み方~より効果的な方法~
「健康維持・美容効果のため」だからと言って、無駄にたくさん水を飲めばいい訳ではありません。
日常生活を送る上で、成人が1日に必要な水分量は1.5L~2.5Lと言われています。
しかし、年齢や体重により必要量は異なります。
目安として【自分の体重×40ml】がより効果的な量と言われています。
次に、より効果を高める水の飲み方をご紹介をするので、
ご自身の必要な適切な量を知った上で、試してみてください。
一度に大量の水を飲んでも尿として排出されるため、
飲む際は、コップ一杯程度の量をこまめに飲むことが重要です。
冷たい水は吸収スピードは速いが、
冷え性や便秘を引き起こす可能性があるため、冷たすぎる水はなるべく控え、
吸収スピードはゆっくりですが、消化器官への負担が少ない常温(25℃~30℃)がオススメです。
さらに、白湯(40℃~50℃)を飲むことで、代謝や免疫力アップの効果も期待出来より効果的です。
最後に飲むタイミングは、
「寝起き・寝る前」「入浴の前後」「運動時」「食事の30分前」がオススメです。
就寝・入浴・運動時は発汗による脱水症状を防ぎ、
食事の30分前に関しては、食べ物を消化する際に必要な胃酸を薄めないため、
食事中に水分を取るより良いとされています。
自分では平気と思っていても身体は水分を欲していることがあります。
「喉が渇いた」と感じる前に、こまめに常温のお水で水分補給を行いましょう。
◆水分補給時の注意点
そもそも水分補給に水がオススメな理由は、
水にはカロリーがなく、糖分や塩分、カフェインなどの余計な成分が含まれていないため
飲み過ぎによる成分の過剰摂取を心配する必要がありません。
そのため日々の水分補給には、水が最適と言われています。
さらに、天然水やミネラルウォーターは、ミネラルが多く含まれているためより最適です。
ただ、水をたくさん飲む習慣が無い人にとって
水だけの2L飲むのは難しい場合は、麦茶やノンカフェインのお茶、無糖の炭酸水もオススメです。
逆に、水分補給としては適さない飲み物は、【お茶・コーヒーなどのカフェイン類】
【スポーツドリンクやジュースなどの糖分が多い物】【アルコール類】等です。
これらの飲み物が「水分補給として意味をなさない」訳ではありませんが、
カフェインを含む飲み物は、利尿作用があり体内の水分を排出しやすくなり
スポーツドリンクやジュースは糖分や塩分の摂りすぎに繋がることがあります。
さらに、アルコールには利尿作用があり、摂取したお酒の量以上に水分が排出されるため注意しましょう。
◆まとめ
今回は、適切な水分補給により期待できるメリットや1日に必要な量、
水を飲む際に知っておくべきポイントをご紹介しました。
私たちの身体は摂取したもので作られるため、
普段食品に注目しがちですが、「身体の約60%が水分」ということを考えると
今後は、水分補給に何が適しているかなど、内容も少し意識してもいいのではないでしょうか。
水分補給を「こまめ」に行い適切な水分補給を心がけることでカラダ全体の調子を整えます。
自分に合った水の飲み方を工夫しながら、水分補給を習慣化していきましょう。
【参考】
●国土交通省ホームページ「健康のため水を飲もう」推進運動 https://x.gd/UOxb8
●健康長寿ネットhttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/water.html
●サントリーホームページ https://www.suntoryws.com/fun/blog/kenkou/
更新日:2025 年2月14日
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