板チョコに溝がついているのはなぜだか知っていますか?

出典:写真AC
3月も中旬が過ぎ、チョコレートの祭典である「バレンタインデー」や「ホワイトデー」も終わりましたが、皆さんはそれぞれにお目当てのチョコレートを購入することはできましたでしょうか?
チョコレートと一口にいっても、さまざまな形状や食感のものがあります。
スーパーなどでよく売られている板状のチョコレートに始まり、高級感のある生チョコレートやトリュフ、ボンボンショコラなど、さまざまなチョコレートがあります。
中でもポピュラーで普段何気なく食べている板チョコ。
板チョコには特徴のある溝がありますが、これは何のためにつけられていると思いますか?
「食べる時に割りやすいから」と思っている方が多いのではないかと思います。
板チョコの表面には、ちょうど一口サイズに割れる位置に、縦と横に溝がついています。
しかし、溝にそって割ろうとしてもうまく割れないことがあります。
皆さんもこういった経験があるのではないでしょうか?
実は板チョコの溝は、割るためにあるのではないのです。
今回はこの理由についてご紹介します。
理由は3つあります。
1.製造時に効率良く冷却できるようにするため
板チョコはドロドロに溶かしたたチョコレートを板状に冷やし固めて作ります。
この時に溝がついていることで効率良く冷やされ、一度にたくさんのチョコレートを作ることができるのです。
これは表面積が広ければ広い程、物質に温度が伝わりやすいという性質を利用しています。
溝をつけることで表面積を広くして、早く固まらせる仕組みなのです。
溝がないと、固まるまでにかなりの時間を要するそうです。
また、一定の間隔で溝を作ることで、全体を均一に冷やすことができ、口溶けもよくなり美味しさを保てるのです。
2.チョコレートを型から取り外しやすくするため
チョコレートは冷やすと体積が減って縮みますが、溝を入れることで縮んでも取り出しやすくなるとのことです。
3.香りや味わいをより感じられるようにするため
1枚のチョコレートに、縦や横の均一な溝だけではなく、メーカーのロゴや、見た目にも楽しい様々な模様を組み合わせて作られているものもあります。それらを口に入れた時に、チョコレートが触れる面積に違いが出るため、カカオの濃厚感を楽しめたり、苦みがやさしく感じられたり、香りがより際立ったりするそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
製造工程の効率や、品質の保持、より深い香りや味わいを生み出すために溝があるのですね。
板チョコの製造は、溶かして固めて包装するという比較的シンプルな工程ながら、溝を入れるという工夫により、美味しさと品質を保ったままで、私達が食べることができているのです。
これらの理由を踏まえて、色々な種類の板チョコを食べ比べ、味の違いなどを感じてみてください。今までとは違った板チョコの味わい方が見つかるかもしれませんね。
【参考】
・らくらくまめ得 https://mametoku.community2.fmworld.net/tane/523082/
・発見!フード・マネジメント http://foodmg.nakamura-u.ac.jp/archives/582/index.html
・毎日小学生新聞 https://mainichi.jp/maisho/articles/20211102/kei/00s/00s/012000c
更新日:2023年3月17日
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