シルバー世代が転職・再就職するときの心得

おさえておきたいポイント!
はじめに
現在、高齢者雇用安定法により、多くの企業が定年退職の年齢を65歳に設定しています。そのような中、年金だけではゆとりのある生活ができるか心配だから働きたい、健康にも自信があり、まだまだ元気に働きたいなど、定年退職後に再就職を希望するシルバー世代が増えています。
ここではシルバー世代が転職・再就職する際の心得をお伝えしたいと思います。
「気持ちを切り替える」
シルバー世代が転職・再就職する際に重要なことは前職のことを引きずらず、新しい気持ちに切り替えることです。理由はさまざまでしょうが、リストラや勤務先の倒産などの場合だと前職に未練があるまま転職・再就職活動を行う場合もあるでしょう。ですが、きっぱりと気持ちを切り替え仕事を探すことが大切です。
「無理をしない」
シルバー世代にもなれば、若い時とは違い体力的にもかなり衰えてきます。若い人と同じことができるはずもなく、無理は禁物です。特に肉体的にハードな仕事の場合、パートやアルバイトで働くことも視野に入れておきましょう。
「長期戦になることを覚悟しておく」
シルバー世代が転職・再就職するまでの期間は3ヶ月程度が一般的です。年齢が上がれば上がるほど、その期間が長くなるのは予想がつきます。時間がかかるのは当たり前と覚悟し、決して焦ることなくじっくりと探すようにしましょう。
「優先順位をはっきりしておく」
また、仕事探しを行うにあたり、はっきりしておくべきことは優先順位です。たとえば、やりがいのある仕事ができるのなら正社員など雇用形態にこだわらないとか、収入が下がってもいいから仕事がしたいなど、自分にとって優先順位をはっきりさせておけば転職・再就職先の選択肢は広がり、長期戦になりにくいはずです。
履歴書や面接の準備をしっかりと
そもそも、シルバー世代が転職・再就職するとなると、採用率がかなり下がることを覚悟する必要があり、狭き門であることは間違いありません。仕事を探す方法としてインターネットの求人サイト、求人雑誌、知り合いのコネやハローワークなど、あらゆる手段を使って探し、応募することが大前提です。もちろん、求人雑誌・求人サイトは複数社のものを見て探しましょう。また、正社員・契約社員を希望の場合は、転職エージェントなど、プロの手を借りることもおススメです。特に、自分の経歴や経験、スキルを活かせそうもないと思うような会社であっても、採用される場合があるので前向きに考えることが大切です。また、履歴書はビジネスマナーに則って記入し、証明写真はきちんと写真館で撮影したものを選びましょう。これらはシルバー世代が仕事を見つけるスタートラインに立つための最低限の準備です。履歴書なんてなんでもいいなどと思わず、きちんと準備することが大切です。
次に面接ですが、もし、面接する企業が経験のない職種であっても、会社に貢献するためのノウハウやスキル、経験があることをアピールすることが大切です。(自分が勤めた会社以外でも通用する能力をポータブルスキルといいます)財務や法務のプロのような高い専門性がなくても、管理能力や組織への適応力など、どの会社でも重要視されているノウハウを転職・再就職先でどう生かせるかが鍵です。
まとめ
シルバー世代が転職・再就職先を探す際の心得や、有利に進めるための方法などをご紹介しました。シルバー世代は若い世代と違って、仕事を見つけるのは簡単ではありません。ぜひ、仕事を探す場合はここでご紹介した心得を踏まえた上で、積極的に行っていただければと思います。
更新日:2021年7月16日
「みんなのシルバーひろば」では皆さんのご意見・ご要望をお待ちしております!
ご意見・ご要望は、以下の「銀のたまご意見箱」よりお送り頂けます。
「あれが気になる」「これについて教えて」など、どんな事でも構いませんので是非お声を聞かせて下さい!