「白湯」シンプルかつ最強の飲み物

ペットボトルで白湯を販売。想定の3倍超のヒット！

アサヒ飲料が2022年11月に「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」を期間限定で発売しました。容量は定番の500mlボトルより一回り小さい340mlで、温かいうちに飲みきれるサイズです。同社内でも「本当に売れるのか？」と不安視されていましたが、発売から約1ヶ月の販売状況は当初計画の3倍超となり、かなり好調だったようです。

同社によると、白湯の飲用経験率は年々増加しており、2009年の11.8％から2022年には61.0％と約5倍になったとのことです（※）。
※アサヒ飲料が2009年のインターワイヤード、2022年のクロス・マーケティングによる調査結果を参考に推計したもの

白湯を飲む理由として、女性は「冷え・寒さ対策」や「デトックス効果がありそう」など、男性は「カフェインを取りすぎないように、コーヒーの代わりに飲んでいる」などと、同社はLINEリサーチや自社による調査をもとに分析しています。ペットボトルの白湯が予想以上に売れているのは、健康・美容意識の高い人達を中心に、白湯の需要が拡大している背景があると考えられます。

数年前からブームになっている白湯ですが、どのような飲み物なのでしょうか。白湯の基本知識や健康・美容効果、飲み方について解説します。

「白湯」と「お湯」の違い

白湯とお湯は何が違うのでしょうか？ーーーーーーー答えは「一度沸騰しているかどうか」です。

白湯：沸騰したお湯を冷ましたもの
お湯：水を40度以上に加熱したもの

水道水などを使う場合、沸騰していないお湯は不純物が含まれたままです。一方、白湯は沸騰させることで、塩素（カルキ）やトリハロメタンなどの有害物質が取り除かれています。

白湯の作り方と最適な温度

～作り方の手順～
①やかん・鍋に水を入れ、ふたを閉めて加熱します。
ふたを閉めて熱しやすくしましょう。

②沸騰したらふたを開け、そのまま10~15分加熱し続けます。
沸騰後にふたを開けるのは、水の中の不純物を水蒸気に変えて逃がすためです。長い時間（10～15分）沸騰させ続け、不純物を十分に取り除きましょう。
　
③飲む前に50~60℃くらいまで冷やす
熱すぎるとやけどの恐れがあるので注意しましょう。また、ぬる過ぎると効果が減ってしまう場合があります。自分の好みや期待できる効果に合わせて温度調節して飲みましょう。

白湯に期待できること

白湯を飲むことで次のような効果が期待できます。
＜消化促進、便秘解消、デトックス効果、美肌効果＞
湯の温かさが胃腸の働きを高め、消化力が高まります。また、それにより老廃物の排泄がスムーズになります。さらに白湯は腸内毒素の浄化・排出を促し、腸内環境が改善され、便秘解消・美肌効果が期待できます。

＜基礎代謝アップによる冷え性の改善、ダイエット効果＞
横になった安静状態でも、呼吸、心拍、体温維持などの様々な生命活動をしています。この生きていくために最低限必要なエネルギーが「基礎代謝」で、私たちが1日に消費するエネルギーのうち、約70%を占めています。この基礎代謝は、内蔵の温度が1℃上がることで約10～12％上がると言われています。白湯を飲むことで内臓が温まり基礎代謝が上がります。その結果、血流が良くなり冷え性の改善や脂肪燃焼によるダイエット効果も期待できます。

効果的な飲み方／アレンジを楽しんで

人間が1日に必要とする水分量は約1.5～2リットルです。白湯として飲むのは600～800ミリリットルを目安にするとよいので、1日に飲む回数はコップ1杯（150～200ミリリットル）を3～4回程度となります。いっきに飲むのではなく、ゆっくりと時間をかけて飲みましょう。特に起床時と就寝前（寝る直前ではなく、寝る30分以上前）に飲むのが効果的と言われています。

また、味や香りをプラスしたアレンジ白湯もぜひ試してみてください。
～おすすめのアレンジ白湯～
・レモン白湯（＋レモンのスライス1枚）
・生姜白湯（＋生姜のスライス1～3枚程度）
・はちみつ白湯（+はちみつ小さじ1杯）
・オリーブオイル白湯（＋オリーブオイル小さじ1杯）

手軽な健康法として、白湯やアレンジ白湯を生活の中に取り入れてみませんか。

【参考】
・アサヒ飲料株式会社HP（ニュースリリース）：https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2022/pick_1028.html
・ミズセレクト｜ウォーターサーバー専門メディア2023【アクアソムリエ監修】：https://waterone.jp/media/sayu-water/

更新日：2023年2月10日