話題の「５G」って何？

5Gとは

昨年より、携帯各社のテレビCMで「5G」という言葉をよく耳にするようになりました。
CM上の演出で、5人のお爺さんが出てきたり（５爺／ダジャレ）、5Gのテクノロジーをドラえもんの道具になぞらえて表現していたり．．．
何かすごいものなのだろうとは分かりますが、はっきり理解されていない方も多いことでしょう。

5G（ファイブジー）は「5th Generation」の略語で、「第5世代移動通信システム」のことを指しています。移動通信システムとは、ネットワークでスマートフォンなどをつなぐための通信規格の一種です。現在、使用されている通信規格は4Gが主流ですが、2020年3月より日本国内で5GサービスがNTTドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯電話会社でスタートしました。

1Gから5Gまで、通信技術発展の歴史

通信技術は1Gから次世代の5Gに至るまで、約40年かけて発展してきました。
【1G】1980年代・・・アナログ携帯電話が登場
【2G】1990年代・・・アナログ通信からデジタル通信への移行、インターネットへの接続が始まる
【3G】2000年代・・・通信の高速化が進み、モバイル機器でのインターネット接続が一般化
【4G】2010年代・・・LTE（Long Term Evolution）という通信規格の登場による更なる高速化、スマートフォンの普及
【5G】2020年代・・・パケット（データ）通信に特化・高速化・低遅延・多接続の点で、4Gよりさらに高度化を目指す

4G→5Gで、何が良くなるのか

◆高速・大容量（通信速度が20倍速くなる）
通信速度の飛躍的向上により、例えば、２時間の映画を数秒でダウンロードできるようになり、待ち時間を気にする必要がなくなります。

◆超高信頼低遅延
通信の遅延が極めて小さくなり、より安定した接続が可能になります。オンライン会議やクラウドゲームなどでも通信の遅延を意識せずにスムーズになります。

◆多数同時接続
より多くの機器を同時にネットワーク接続できるようになります。モバイル端末だけでなく、家電、身に着けるスマートウォッチやスマートグラスなどの様々な機器がネットワークに接続されるようになります。身の回りのあらゆるものがネットワーク接続・相互通信するようになると、私たちの日常は劇的に変化することでしょう。

5Gの導入が進んだ未来はどうなるのか

◆車の自動運転
ネットワーク接続した自動運転走行車が増えると、互いに通信し合うので、安全に走行することが可能になるでしょう。交通事故の削減、交通渋滞の緩和、高齢ドライバー問題、過疎地域の交通手段確保などの解決策として大いに期待されています。

◆遠隔医療
遠隔医療の可能性がさらに広がり、地方の医師不足を解消することができるでしょう。遠隔地からの映像を見ながら診断を行ったり、さらにはネットワーク接続したリモートコントロールできる医療機器を使い、治療・手術を可能にすることを目指しています。

◆VR（仮想現実）・AR（拡張現実）体験
音楽ライブ、スポーツ観戦、ゲーム、旅行、ショッピングなど、今まで以上の臨場感で、実際に現地（会場）で楽しんでいるかのような体験ができるようになります。

上記以外にも、IoT（Internet of Things／モノとインターネットがつながっていること）化が進み、あらゆるモノが互いに通信・統制・制御し合える「スマートホーム」、「スマートオフィス」、「スマートショップ」などが広がり、より快適・効率的に生活・仕事ができる環境になるでしょう。

いかがでしたでしょうか。
5Gが主流になる未来に向けて、今から興味を持ち、様々な恩恵を受けられるようになりたいですね。

【参考】
Soldi（ソルディ／運営者：株式会社エイチーム引越し侍）より
https://www.soldi.jp/articles/about_5g/

更新日：2021年4月23日